何らかの理由でトラック買取店に売却をしたとしても、その後事情が変わって売却をキャンセルする必要が出てくることがあります。一般の商品やサービスの場合は、購入等の契約を結んでから一定の期間内であれば、理由に関係なく解約をすることができるというクーリングオフの制度の利用が可能ですが、トラック買取店との契約の場合はどうなのでしょうか。結論を述べると、トラック買取の契約はクーリングオフの対象ではありません。クーリングオフは、悪質な訪問販売や通信販売に代表されるように、考える時間が殆ど与えられないまま契約してしまった消費者を保護するために設けられているものです。
トラック買取は、査定後に売買契約を結ぶまでに十分に長い時間をとって考えることができるため、この制度の趣旨からははずれます。ただし、売買契約書にクーリングオフに関する条項が存在していれば、契約で定める期間内に一方的に売却を取りやめることができるでしょう。トラック買取をキャンセルしなければならなくなった場合は、できるだけ早く手続きに入るべきです。車両と必要書類がまだ手元にある段階ならキャンセルに応じてくれる可能性がありますが、すべて引き渡された後だと応じてくれるかどうかはわかりません。
店側がオートオークションに出品してしまったら、車両を取り戻すことはほぼ不可能です。売却先によってはキャンセル料が発生することがあるので、支払えるだけのお金は準備しておきましょう。